では、実際に曲をかいてみましょう。
今回、打ち込んで見る曲は、『かえるの合唱』(以下楽譜)です。
テンプレートをコピーして、好きなファイル名に変更しましょう。
そのファイルを、テキストエディタで開きましょう。
ここで編集するのは、『曲名』と『作曲』と『作者』です。
ここに、情報を入れましょう。
作者の所にかいてある、"P.D."とは、"Public Domain"の略で、日本語に直すと『著作権失効』という意味です。
ついに曲をうちこみます。
テンプレートの下の方に、『音楽(0){』と書いてある所があります。
音楽のシーケンスは、この{と}の間に書きます。
nsd.libでは、色々な音名が使えます。
イタリア語(カタカナ) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
イタリア語(ひらがな) | ど | れ | み | ふぁ | そ | ら | し |
日本語 | ハ | ニ | ホ | ヘ | ト | イ | ロ |
MML | c | d | e | f | g | a | b |
音を伸ばすのは、『ー』です。これはタイを意味しています。
休符は、『ッ』や『ン』です。
音符の後ろには臨時記号を書けます。
また、その更に後ろや、休符、タイに数字を書いた場合、その長を指定できます。
例えば、『ド#2』と書いた場合は、ド#(Cis, 嬰ハ)の2分音符を意味します。
『|』は小節線です。
コンパイルには影響しませんが、可読性を上げるためにご利用ください。
また、楽譜には色々な記号や指示があります。
これらは、色々なコマンドで記述します。
今回、使ったコマンドを、それぞれ解説します。
曲の速さを、1分間で4分音符が何個分になるかを指定します。
0(無し)~15(最大)の間でボリュームを指定します。
おおよその目安は、1がppp(ピアニッシシモ)、8がmf(メゾフォルテ)、15がfff(フォルティッシシモ)です。
ファミコンの内蔵音源の音色は4種類あります。
0 … デューティー比12.5%の矩形波。
1 … デューティー比25%の矩形波。
2 … デューティー比50%の矩形波。
3 … デューティー比75%の矩形波。
音名の後ろの数字を省略したときの音長です。
発音するオクターブを指定します。 4の場合、ト音記号の五線譜において下側の加線1本の「ド」から第3間の「シ」に相当します。
今回は、説明を省略します。
MMLファイルは出来上がりましたか?
では、コンパイルしてみましょう。
"bin\"フォルダーに、"nsc.exe"というのがあります。
これが、コンパイラーです。
そのショートカットをデスクトップにコピー(`Alt'キーを押しながらドラッグ)しましょう。
次に、つくったMMLを、そのショートカットにドラッグしましょう。
すると、NSFファイルができあがります。
できあがったNSFファイルを、NSFプレイヤーにドラッグしましょう。
かえるの合唱はなりましたか?