ストトン表記とは、音楽を日本語で打ち込むための構文で、簡単に音楽を打ち込むことができます。
MML表記よりは機能に劣りますが、MML表記とストトン表記の混在は可能です。
すととんは、付属のnsc.exeをご使用の場合はShift-JISで記述してください。
それ以外の環境にてビルドした場合は、その環境に合わせた文字コードで記述してください。
曲や効果音の設定・記述をするためのコマンド群です。
コマンド | 内容 |
---|---|
曲名 "曲名" | タイトル名を設定します。 |
作曲 "作曲者" | 作曲者を設定します。 |
作者 "作者" | 著作権者を設定します。 |
製作者 "製作者" | 製作者を設定します(NSF2, NSFe)。 |
テキスト "テキスト" | テキストを設定します(NSF2, NSFe)。 |
音楽順番 {順番} | BGMの演奏順番を設定します(NSF2, NSFe)。 |
効果音順番 {順番} | SE の演奏順番を設定します(NSF2, NSFe)。 |
コード "コード名" | リンクするNSF用のROMコードを指定します。(Default: name = `nsd.bin') |
読む "ファイル名" | 外部ファイルを呼び込みます。 |
音楽数 n | BGMの曲数を設定します。(Default: n = 1) |
効果音数 n | SE の曲数を設定します。(Default: n = 0) |
エンベロープ(n){ 音量推移パターン } |
n番の音量推移(エンベロープ)パターンの記述ブロックです。 音量推移(エンベロープ)パターンの記述は、音量推移(エンベロープ)パターンの記法の項を参照ください。 |
ビブラート(n){ 音程推移パターン } |
n番の音程推移(ビブラート)パターンの記述ブロックです。 音程推移(ビブラート)パターンの記述は、音程推移(ビブラート)パターンの記法の項を参照ください。 |
音楽(n){ 音楽データ } |
n番目のBGMのシーケンスの記述ブロックです。 シーケンスパターンの記述は、音楽・効果音の記法の項を参照ください。 番号は0からカウントします。 |
効果音(n){ 効果音データ } |
n番目のSE のシーケンスの記述ブロックです。 シーケンスパターンの記述は、音楽・効果音の記法の項を参照ください。 番号は0からカウントします。 |
;コメント | 1行コメントです。改行までの記述を無視します。 (各記述ブロック内でも有効です) |
//コメント | 1行コメントです。改行までの記述を無視します。 (各記述ブロック内でも有効です) |
/*コメント*/ | 範囲コメントです。 /* と */ の間の記述を無視します。 (各記述ブロック内でも有効です) |
シーケンスパターンの記法です。
ストトン表記 | 同等のMML表記 | 内容 |
---|---|---|
曲名 "曲名" | #label "strings" | 曲名を設定します。 |
作曲 "作曲者" | #author "strings" | 作曲者を設定します。 |
時間 n | #time n | 演奏時間をmsec単位で設定します。 |
フェードアウト n | #fade n | フェードアウト時間をmsec単位で設定します。 |
ラ | a | 音符 (A, La, ラ) |
シ | b | 音符 (B, Si, シ) |
ド | c | 音符 (C, Do, ド) |
レ | d | 音符 (D, Re, レ) |
ミ | e | 音符 (E, Mi, ミ) |
ファ | f | 音符 (F, Fa, ファ) |
ソ | g | 音符 (G, Sol, ソ) |
ー | ^ | タイ |
ン, ッ | r | 休符 |
音符 | l | 音長を省略した時に適用する音長 |
音色 | @ | 音色 |
音階 | o | オクターブ |
↑, 上 | > | オクターブ+1 |
↓, 下 | < | オクターブ-1 |
” | " | オクターブ-1(次の音符のみ) |
‘ | ` | オクターブ+1(次の音符のみ) |
音量 | v | 音量 |
小さく | ( | 音量-1 |
大きく | ) | 音量+1 |
調{} | K{} | 調号(自動臨時記号) |
エコー | EC | 疑似エコー |
エコーオフ | EC* | 疑似エコー・オフ |
エンベロープ | Ev | 音量推移パターンの指定 |
エンベロープオフ | Ev* | 音量推移オフ |
ゲート | q | ゲートタイム(発音終了を早めるtick数) |
ディチューン | D | ディチューン |
テンポ | t | テンポ |
← | t_-4 | meno mosso |
→ | t_+4 | piu mosso |
トラック | TR | トラック |
ビブラート | Em | ビブラート・パターンの指定 |
ビブラートオフ | Em* | ビブラート・オフ |
ポルタメント | P | ポルタメント |
∞ | L | 無限ループの開始位置 |
【 : 】 | [ : ] | リピート(A) |
|: ¥ :| | |: \ :| | リピート(B) |
| | | | 小節線(コンパイルには反映されません) |
音量推移(エンベロープ)パターンの記法です。
Command | Contens |
---|---|
n | 音量値(n = 0 ~ 15) |
Dn | 前回の音量値をn+1フレーム間維持します。(n = 0 ~ 255) |
L | Rコマンド、又はパターン最後まで行った時の戻り先を指定します。 Rコマンドの後に書かれた場合は、キーオフ後のパターンにおける戻り先となります。 Rコマンド前でLコマンドを省略した場合、Rコマンドの直前のコマンドを繰り返します。 Rコマンド後でLコマンドを省略した場合、パターン定義最後のコマンドを繰り返します。 |
R | 以後を、キーオフ後のパターンとします。 リリースのパターンを指定しない場合、キーオフ後もそのままパターンが継続されます。 |
(start,end,length) | startからendまでlengthフレームで変化します。 |
// 音量推移パターン
エンベロープ(0){ 15 D10 14 13 12 L 11 11 10 10 9 9 10 10 R 9 8 7 6 5 L 4 4 3 3 2 2 3 3 }
音程推移(ビブラート)パターンの記法です。
Command | Contens |
---|---|
n | 音程値(n = -64 ~ 63)(※16=100cent) |
Dn | 前回の音量値をn+1フレーム間維持します。(n = 0 ~ 255) |
L | Rコマンド、又はパターン最後まで行った時の戻り先を指定します。 Rコマンドの後に書かれた場合は、キーオフ後のパターンにおける戻り先となります。 Rコマンド前でLコマンドを省略した場合、Rコマンドの直前のコマンドを繰り返します。 Rコマンド後でLコマンドを省略した場合、パターン定義最後のコマンドを繰り返します。 |
R | 以後を、キーオフ後のパターンとします。 リリースのパターンを指定しない場合、キーオフ後もそのままパターンが継続されます。 |
(start,end,length) | startからendまでlengthフレームで変化します。 |
// 音程推移パターン
ビブラート(0){ 0 D15 L 1 2 3 2 1 0 -1 -2 -3 -2 -1 }